さをり織りとは①
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1969年に城みさをが始めた画期的な手織りです。
さをり織りは、1969年・大阪で城みさをが始めた、今までになかった、画期的で全く新しい「手織り」です。
伝統工芸的で職人技的な従来の手織りではなく、いわゆる間違いや失敗と言われる織りムラやキズなどを、逆転の発想で、味やデザインとして捉えるという、手織りの革命的思想に基づいています。
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従来の手織りや伝統工芸的手織りとは真逆の道を目指します。
さをり織りでは、従来の手織りに見られる様々な制約や特別な技術などとは一切無縁どころか、その正反対を貫こうとしています。
均一・均質、パターン化されたものから抜け出す。
常識や既成概念から離れ、自由な発想と多面的な視点を大切にする。
耳のデコボコや糸が飛び出ていたりという偶然に出来たキズを、無作為の美しさと取る。
その考え方こそがSAORIなのです。
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最終的には、織る過程の心のゆらぎやその時の自己洞察を大切にしたいと願います。
そのため、機械織りの既製品を目指してきっちり織ることよりも、人間が本来持って生まれた天然自然の感性を活かすことを尊重し、「布を織るのではなく、自分を織る」ことを目的としています。
モノ作りための布を織るのではなく、作品・アートを創るというだけでもなく、織る過程の心のゆらぎやその時の自己洞察を大切にしたいと願う手織りです。