手織適塾SAORIのカリキュラムについて

自由なさをり織りなのに、なぜカリキュラム?

 塾生クラスで採用しているカリキュラムは、手織適塾SAORIオリジナルの技法を理論的にまとめたものです。
 なぜ、誰でもできる簡単で自由なさをり織りなのにカリキュラムがあるのか。それは、さをり織りの創始者・城みさをが初めて手織りをした時から共に歩んできたわたしたちが直面した、残念な現実があったからです。 

 

長年の経験に基づく叡智の集結です。

 さをり織りの技法は、手織りの世界をまったく知らない素人だった城みさをが、57歳の自分でもできるように考案したものなので、非常にシンプルで簡単です。それを人々に伝えていたのですが、せっかく修得したさをり織りの技法なのに、いつの間にか我流になり、例えば本来1時間もあれば完了するタテ糸づくりが、何時間もかけてするような手間のかかる複雑なものに、自ら変換されてしまうという現象に何度も遭遇しました。そうすると、いざ織る頃には、疲れてなんだか億劫になっている、面倒だからさをり織りから遠ざかってしまう、ということが起きてくるのです。
 感性を最大限生かした織りをするためには、その準備段階でしかないタテ糸づくりが難しくてはいけない。織ることを諦めさせてはいけない。自由に思うがままに、描くように織るにはどうしたらいいのか。そんな思いで、これまで積み重ねてきたさをり織りの叡智をカリキュラムというカタチにまとめました。

 

カリキュラムをスタンプラリーにした理由

 カリキュラムを段階的に進めていくことで、非常に効率よく合理的に技法が修得でき、さをり織りへの理解が自然と深まります。カリキュラムがあることで、さをり織りの技法の全体像が把握できる上、スタンプという記録が残ることで、自分の現在地もわかります。
 ですが、適塾ではあえてスタンプラリー制として、必ずしも順番通りでなくても良いことにしています。興味を持った部分から進めていってもいいのです。なぜなら、さをり織りは義務ではないから。自らこれをやりたい!という気持ちを大切にしたいと思親族です。
 「やりたい!」を積み重ねていったら、たくさんのことができるようになっていて、そこから新たな、自分らしいさをり織りを見つけていた。そうなることを願っています。

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