2025年8月18日(月):今日のさをりさん

今日のつぶやき
本日8月18日のラッキカラーは『麹塵(きくじん)』です。
日本の伝統色ですが、初めて耳にされた方も多いのではないでしょうか。『麹』とはお酒や味噌づくりに使う麹菌、『塵』とは微細な粒を指しています。緑がかった灰色や鈍い紫が混じるような、深みのある渋い色合いで、平安時代には高貴な人だけが身につけることを許された『禁色(きんじき)』のひとつとされ、特別な存在感を放っていました。
一見すると地味ですが、光の加減でわずかに紫がかったり緑みを帯びたりと、豊かな表情を見せるのが魅力的です。落ち着きの中に知性と品を感じさせる色ともいえるでしょう。
名前の響きと共に、その奥ゆかしい彩りをぜひ心にとめてみてください。

今日の城みさをの言葉
『さをり』という特効薬
感力を働かさねば得られぬものがある。障害を持つ人に学ぶべきことがある。すべての人は先天的に感性を持って生まれてくる。手本は彼らの中にある。それなのに彼らの作品を認めようとしない責任者たちや親たちに、『さをり』という特効薬を飲んでいただきたい。

今日のさをりさん
広島の塾生さん。
ご自宅で織って仕立てて来られたベストです。縮絨でヨコ糸が揺らぎ、素敵なアクセントになっています。みなさんに「どうやってやったの?」と聞かれて、「テキトーよ」と笑顔で応えていらっしゃいましたが、まさに「適当」とは「適切」「上手く合っている」という意味もあり、その通りだなぁと一同納得でした。
「起こることはすべて最善」は、さをり織りの基本姿勢のひとつです。