2025年8月25日(月):今日のさをりさん

今日のつぶやき
本日8月25日のラッキカラーは『岩井茶(いわいちゃ)』です。
の色名は、江戸時代の名優・岩井半四郎が舞台衣裳に好んで用いたことから生まれました。当時の歌舞伎役者たちはただ演技で魅せるだけでなく、衣裳や色彩の選び方でも観客を惹きつけ、流行を作り出す存在でした。いわば彼らは、現代のファッションリーダーでもあったのです。その中で生まれた『岩井茶』は、黒みを帯びた渋い茶色で、華やかさを抑えながらも粋な風情を感じさせます。
控えめでありながら心に残る『岩井茶』のように、今日は落ち着きの中にさりげない個性を光らせてお過ごしください。

今日の城みさをの言葉
仕立てよりも織りで
服に仕立てる技術はもちろん大事だが、それよりも大切なのは、織りに現れる感性である。心である。語弊を恐れず申し上げると、「むしろ仕立ては下手クソな方が良い」のかもしれない。仕立ての匠で一見良さそうに装うよりも、織りで勝負したい。

今日のさをりさん
本店の塾生さん。
7月の『リネンフェス』中に織ったストールが、ボートネックブラウスに変身しました。
さをり織りは、モノをつくるのが目的ではないので、気の向くまま、ただ織るだけでも構いません。でも、「織った布を纏いたい」、そう思ったときに改めて布に耳を傾け、望むカタチに変えると、既製品にはないココロに寄り添う服に姿を変えることができます。
穏やかな優しさを感じる一着になりました。