2025年１１月１８日（火）：今日のさをりさん

今日のつぶやき

　本日11月18日のラッキカラーは『白菫色（しろすみれいろ）』です。
　わずかに紫みを含んだごく淡い灰白色で、色名だけを見ると「白いスミレの色？」と思われがちですが、実は 白い花ではなく「白っぽく見えるほど淡い菫（すみれ）色」を指す言い回しなのが特徴です。和色の世界では、このように『白』を極めて薄い色合いの形容として使うことが多く、単なる白では表現できない微妙なニュアンスを表す方法でした。
　そして、『菫色』は古くから品位ある控えめな紫として扱われていました。濃い紫に高貴さが込められる一方、『白菫色』のような淡い紫は、気品を保ちながら親しみも持てる柔らかさのある色とされ、平安の装束や近世の友禅にも取り入れられました。
　白でも紫でもなく、その間に静かに佇む気配の色。今日はそんな『白菫色』のように、穏やかでやさしい余白を感じらながらお過ごしください。

今日の城みさをの言葉

やりなさいったらやりなさい
　江崎玲於奈氏の御母堂である、江崎二世子様の油絵の個展拝見の折り、「あなた、来年ここで織りの個展をやりなさい」と命ぜられた。その場を笑いで逃げようとした私に、二世子様の厳しいお声が飛んできた。「笑いごとじゃありません！　やりなさいったらやりなさい！」。私は服従し、恥じた。

今日のさをりさん

　大阪の塾生さん。
　定番ラムウールで織った布が、縮絨でしっかり詰まったので、想定のサイズが取れなくなってしまいました。ですが、目の前にある布を最大限を活かして、コンパクトな袖付きのジャケットに！
　「さをり織りに失敗はない」の体現ですね。