2025年9月1日(月):今日のさをりさん

今日のつぶやき
本日9月1日のラッキカラーは『天鵞絨(びろうど)』です。
『天鵞絨(びろうど)』とは、本来は色の名ではなく『ビロード=ベルベット』という布地を意味する言葉です。日本には室町時代に南蛮貿易を通じて伝わり、当時は非常に高価で貴族や武士の装飾品に限られて使われました。艶やかな深い緑や濃い赤に染められたビロードは、西洋からもたらされた異国の輝きとして、人々の憧れを集めたのです。
この色を象徴する深みのある緑は、触れれば指先に吸い付くようなしっとりとした柔らかさを感じさせ、光を含む毛並みの奥に落ち着いた温かみを宿しています。そのしっとりとした肌触りを思い浮かべるだけでも、歴史の重みや異文化との出会いを感じ取ることができるのではないでしょうか。
新しい1ヶ月の始まりです。慌ただしい時間の中でも、『天鵞絨(びろうど)』のような奥行きのある穏やかさに包まれるひとときを、そっと味わってみてください。

今日の城みさをの言葉
出来上がった物はオマケ
私たちは自分を大切にしたいから、織りをする。自分が主役である。その大切な自己を見つけるための織りである。だから、織って出来上がったものは「副産物」である。「オマケ」である。極端かもしれないが、そう言い切ってしまっても良い。

今日のさをりさん
広島の塾生さん。
塾生さんのご紹介で初めて体験に来られてから、そろそろ1年が経ちます。入塾されてから半年。たくさんのさをり服を仕立てられています。
好奇心旺盛な方で、周りの方の織りを見ては積極的にご自身の織りに取り入れて、どんどん進化されています。
最近は布の中にお花を咲かせるのがブームのようで、笑顔も満開で素敵です。