2025年10月23日(木):今日のさをりさん

今日のつぶやき

 本日10月23日のラッキカラーは『根岸色(ねぎしいろ)』です。
 灰みを帯びた緑褐色。わずかに緑が差す落ち着いた土の色で、江戸時代の町名『根岸』に由来します。当時の根岸(現在の台東区あたり)は、武家屋敷や茶屋が並ぶ閑静な地として知られ、特に文化人や絵師が集った『根岸の里』は、風雅な趣の象徴でもありました。そこで染められた渋い緑茶系の色が『根岸色』と呼ばれるようになったと言われています。
 この色はもともと『茶屋染め』の一種で、草木染めの『藍』と『黄檗(きはだ)』を重ねることで生まれます。派手さを抑えた粋な色合いは、江戸の人々に好まれ、日常着や羽織に多く使われました。
 今日は『根岸色』の持つ静かな知性と落ち着きを意識しながら、一日をお過ごしください。

今日の城みさをの言葉

掴みどころがないから本物
 また、剋太氏には、『さをり』について、「『さをり』は何か掴みどころがない。掴みどころがないから、本物なのだ。本物は掴みどころがないものだ。」と評価していただいた。意を強くした。

今日のさをりさん

 広島の塾生さん。
 ご自宅で織り技を復習しながら織ってこられた布を使って仕立てられました。
 織り上がった時に切り落とす余分なタテ糸(『お宝糸』とも呼びます)がたくさん織り込まれて、とても華やかな雰囲気のセットアップです。
 絶妙なアンバランスさが印象的ですね。

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